英国法はゲルマン法の一支流である

アングロ・サクソン法を背景として成立した法体系であるが、イングランドは、ドイツのアンゲルン半島から来たアングル人の国という意味でゲルマン系であるのに対し、ウェールズ、スコットランド、アイルランドはケルト系の先住民の国で、後にノルマン人によって征服された歴史をもつ英国は、成立の始めからして多民族国家であって言語も宗教も異なる。このことが「英国法」の歴史に深い影響を及ぼしている。英国法は、大英帝国時代植民地へ継受され、大陸法(シビル・ロー)と対置される英米法(コモン・ロー)をとる世界中の国々の法制の基礎となり、(ルイジアナ州を除く)アメリカ合衆国のアメリカ法の伝統と政策にも多大な影響を与えている。
update:2009年09月15日